生食用と加熱用の違いとは?

コラム
2026年09月02日


 広島県の食品衛生室などに問い合わせたところ、カキの産地として知られるこの地域では、生食用と加熱用のカキの鮮度は同じですが、養殖場所や処理過程に違いがあるそうです。

生食用の牡蠣

生食用のカキの養殖は、海水中の細菌数などが食品衛生法の一定基準を満たしている海域でのみ行われます。具体的には、カキに含まれる大腸菌の数が100グラム当たり230以下、一般の細菌数は1グラム当たり5万以下であることが条件です。これを達成するために、生食用のカキは採取後に浄化という工程が必要になります。カキは1時間に20Lの海水を吸入・排出する性質があり、これを利用し体の中をきれいにします。紫外線で殺菌した海水に2〜3日つけられたり、出荷前に滅菌処理を施されることで、消費者が安全に生でカキを楽しむことができるように工夫されています。

 加熱用の牡蠣

一方、加熱用のカキは基本的には獲れたままの状態で出荷されます。特別な処理は施されないため、生食用のカキに比べるとコストも抑えられます。ただし、加熱用のカキには、コクやうま味が生食用よりも多いという特徴があります。これは、加熱することでその風味がさらに引き立つため、火を通して調理する場合には加熱用のカキの方がおすすめとされています。例えば、カキフライやカキ鍋、グリルドオイスターなどの料理では、加熱用のカキを使用すると、より豊かな風味と食感を楽しむことができます。また、加熱用のカキは、料理のバリエーションを広げるためにも最適です。生食用のカキを使ったオイスターシューターやカキの刺身など、繊細な風味を楽しむ料理とは異なり、加熱用のカキは、その深い味わいが料理全体を引き立てます。

このように、カキはその用途に応じて選ぶことで、最高の食体験を提供してくれます。生食用と加熱用、それぞれの特性を理解し、適切な調理法で味わうことが美味しく食べる秘訣です。

ご質問や各種お問い合わせはお問い合わせフォームか、お電話よりご連絡下さい。
お問い合わせは、原則2営業日以内にご回答差し上げております。