夏の贅沢「岩ガキ」!!

コラム
2024年08月07日

岩ガキは別名「夏ガキ」とも呼ばれ、今がその旬の季節です。

カキの身はアサリやハマグリと同じく、二枚の貝殻に包まれています。しかし、アサリやハマグリは形がほぼ同じですが、カキは周囲の環境によって形が長細くなったり、丸くなったり、殻の形が変わります。二枚の貝殻は貝柱と靭帯で結びついています。カキは他の貝と異なり、貝柱が一つしかありません。カキの殻には左殻と右殻があり、膨らんでいる方が左で、海中の岩などに付着する役割があり、平らでふたのように見えるのが右殻です。

 生まれたばかりのカキは約0.3ミリほどの大きさで、くっつく場所を探します。足を伸ばし、物の上を動き回ったり、気に入らない場所を離れたりします。気に入った場所が見つかると、左を下にして固着材(セメントのような物質)を出し、そこにくっついて、それから一生その場所を離れることはありません。

 カキの食事は、植物性プランクトンやその破片です。カキは昼も夜も休むことなく、一日中食べ続けるため、餌を摂るために大量の海水をろ過します。一つのカキが一時間に約10リットル(ポリバケツ一杯分)もの海水をろ過するそうです。

殻を開けてみると、貝柱や外套膜しか見えませんが、えらから心臓、口、胃、腸、肛門などがちゃんと備わっています。さらに、世界中に百種類以上のカキが分布しており、中には一つの体に雌雄両方を持つものや、一生の間に性転換するものもいるそうです。興味深いことに、栄養の不足した環境では、オスに変わることが多いと言われています。

カキの漢字表記は「牡蠣」で、古代の人々はカキにオス(牡)しか存在しないと考えたため、このような漢字表記が使われるようになったと言われています。

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