
今でもひな祭りに欠かせない食べ物として、ハマグリは高い人気があります。
ひな祭りは女の子の成長と幸せを祈る大切な行事であり、その中でハマグリは重要な意味を持っています。ハマグリの二枚の貝殻を一度外すと、他の貝殻とピタリと合うことは決してありません。このことから、ハマグリは夫婦和合と女性の貞節の象徴とされ、ひな祭りの祝い膳に欠かせない存在となりました。ひな祭りの祝い膳には、ハマグリだけでなく、白酒や草もち、菱もち、ひな人形など様々なものが登場します。それぞれの一つ一つには、親が子供の健やかな成長と幸せを願う切なる思いが込められているのです。
ハマグリは夏場に産卵期を迎えるため、春が旬となり身が太ります。水温が下がる冬には成長が止まりますが、その間に栄養分が蓄えられるため、旨味とコクが増して美味しさが一段と引き立ちます。古くは、旧暦3月のひな祭りがハマグリの食べ納めとされており、この時期に食べるハマグリは特別な意味を持っていました。
★目利きポイント!
良質なハマグリを選ぶためには、殻の色つやが良く、口をしっかり閉じているものを選びましょう。ただし、口を閉じていても死んでいるものがあるため、ハマグリ同士を軽く打ち合わせてみてください。高く澄んだ音がするものは生きていますが、鈍い音がするものは死んでいる可能性があります。