9月といえば暦の上では初秋ですがまだまだ残暑の残る晩夏ともいえます、とはいえだんだん涼しくなっていくこの時期、やはり食欲の秋でしょう。
現在は年間を通していろいろな食べ物が手に入ります。しかし旬のものを食べるのが最も自然で私ダチの体にぴったりなのです。
秋の味覚であるこめ、芋類、栗などは糖質(でんぷん)が多くのエネルギー源になります。「冬の寒さに供えてしっかり食べてエネルギーを蓄えましょう」ということです。自然は実によく考えて食物を与えてくれます。まさに旬ですね。
主な旬の野菜サツマイモ・ジャガイモ・大葉・しいたけ・まいたけ・みょうが・ナス・しめじ・オクラ等々。主な旬の魚あまだい・サケ・マス・サンマ・サワラ・サバ・いわし・シンコ(コハダの幼魚)等々。では、食欲の秋、その正体は?確かに収穫の秋で美味しいものがたくさん出回るとか、夏の暑さがさても体も気分も快調になるから等、その要因もありますが、もっと大きな理由があります。それは「胃酸の増加」です。
暑い夏から寒い冬へ移行する秋は季節の変わり目、気温や気圧、湿度などの変化で体調を崩す人が増えます。気温が下がると汗をかかなくなり、その分が尿に回ります。今まで汗のおかげで楽ちんしていた腎臓も秋にはハードワークへギアチェンジしなくてはなりません。でも「冷え」の影響で機能がいまいちな腎臓ですからすぐに対応できるはずもなく、この状況が「胃酸の増加」を招きます。つまり汗でも尿でも排出しきれない「余分な酸」が「胃酸」に姿を変えます。胃酸が増えると食べ物をすぐに消化し、胃がからっぽになりお腹が空きます。これが「食欲の秋」の正体です。
最後に、お腹が空く原因がわかったからと言って、決して食べ過ぎは禁物です。栄養バランスを考え寒い冬への準備をしながら美味しい秋を堪能しましょう。
秋味
秋に、生まれた川の沿岸へ散乱のため戻ってくる鮭が秋鮭です。これに対して「トキシラズ」は、春から夏にかけて索餌回遊中に沿岸の定置網で獲れる鮭です。
本来は秋に捕れる鮭が、季節違いの時期にとれるので「トキシラズ(時知らず)」と呼ばれています。ちなみに、最近話題の「ケイジ(鮭児)」は、まだ、まったく成熟していない索餌回遊鮭の鮭が、他mたま秋鮭漁の時期に秋鮭と一緒に獲れたものです。これに、ちょこっと似ているのが、「メジカ」鮭の成熟が進むと鼻先が伸びて、獰猛そうな顔になるのですが、まだ、このような成熟が進んでないため鼻先と目の距離が近い形をしているので、「メジカ(目近)」と呼ばれるようになったそうです。この酒は、本州の川に産卵のために回遊していく途中に北海道の沿岸で地元の秋鮭と一緒に漁獲されたもので、つまりこれは産卵回遊中の未成熟の鮭ということになります。いろんな名前で呼ばれていますが、魚の種類としては1種類しかなく、秋鮭も含めて「シロサケ(秋味)」と呼ばれています。