毛蟹はいつが旬なの?

コラム
2024年12月18日

毛ガニの産卵期は4〜5月頃で、実際の旬は冬から春にかけて、つまり12月から3月頃になります。

しかし、毛ガニは1年中市場に出回るため、その旬は地域や季節によって異なります。これは流氷が海域に影響を与え、漁期が変動するからです。流氷が去るまで漁ができないため、地域ごとに漁期が異なります。

 例えば、オホーツク沿岸の紋別では、毛ガニの漁期が3〜8月になります。一方、岩手では12〜3月が毛ガニの旬とされています。各地域で水揚げされたものが、その地域の旬と言えます。一部では5〜7月を旬と考える人もいますが、これはオホーツクで獲れる季節を指すもので、全ての地域に当てはまるわけではありません。

 毛蟹(けがに)は別名で大栗蟹(おおくりがに)とも呼ばれています。昔の江戸っ子たちは、毛ガニを「木造がに」と呼び、敬遠し食べなかったと言われています。代わりに渡りがにを好んで食べていたとのことです。

 毛ガニは北海道が主産地で、日本海側から能登半島付近、太平洋側に至る範囲、北はベーリング海からアラスカ沿岸に広く生息しています。

水揚げされる時期によっておいしさが異なり、春先の「若ガニ」は身入りは弱いものの甘味があります。夏から秋にかけては身入りが良く、カニミツが楽しめます。初冬から年末にかけては、寒さから身を守るため毛ガニの脂が豊富になるので、鍋料理にも非常によく合う時期です。

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