ズワイガニ

コラム
2022年12月21日

ズワイガニはケセンガニ科のカニで、漢字では「楚蟹」や「津和井蟹」とも書かれます。山口県から北の日本海と、茨城沖から北の太平洋からオホーツク海とペーリング海に渡って広く生息しています。生息している水深は200〜600mを中心に50〜1200mの深海の砂泥底とされています。よく似たものに「紅ズワイガニ」があり、間違いやすいのです。

ズワイガニは資源保護のための漁期が定められています。よく新聞やテレビのニュースで取り上げられている11月6日というのが富山県から西の海域での解禁日で、雌ガニは年明け1月10日まで、オスは3月20日までとされています。それに対して新潟から北の海域ではそれより一足早く10月1日が解禁日となり、雌雄どちらでも5月31日までと長くなっています。ただし、甲の大きさに制限を設けいていて、幅9㎝未満の雄と未熟な雌は漁獲は禁止とされています。

ズワイガニ

国産で、「松葉がに」や「越前がに」「加納がに」など各地のブランドが旬となるのは当然猟奇の間で、ブランド化されているほとんどは富山より西の地域に当たり、11月初旬からとなります。ただ、解禁間もない頃は価格も高めなので、食べ頃の旬はオスが11月中旬から3月上旬くらいまで、メスは1月までとなります。

ズワイガニは昔から日本で最も親しまれてきたカニのひとつなので、水揚げされる地方ごとに名前の呼び方が分かれていました。それが、現在のブランドとして水揚げされた地域ごとに呼び方が違う事につながってきました。以下に書いた名前は、商品名のブランドとして違う名前で呼ばれていますが、全てズワイガニになります。

松葉ガニ

ズワイガニのうち、山陰地方(兵庫県北部、京都府北部、鳥取県)で水揚げされるものを松葉蟹と呼びます。兵庫家の香住、柴山、浜坂、津居山や京都の間人、浅茂川や鳥取県の境港や網代などが有名な水揚げ漁港です。

越前ガニ

ズワイガニのうち越前地方(福井県)で水揚げされるものです。三国漁港などが有名な水揚げ漁港です。

加能ガニ

ズワイガニのうち、加賀、のと地方(石川県)で水揚げされるものです。橋立漁港や、七尾などが有名な水揚げ漁港です。こちらも識別用のタグをつけて品質管理を行っています。

近年に他産地との差別化を行うためにブランド化され名付けられたものです。ブランドとしてはまだ火が浅く、ブランド名も現在売り込み中のカニです。ただこの加賀・能登地方のズワイガニは、昔から美味しいズワイガニの産地として知られており、味わいについては折り紙付きです。

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