ギンギラギンにさりげなく 美味な魚
どちらかというと関西で人気のある魚です。高級蒲鉾の材料にもなります。旬の春のものは通常期の3倍以上脂がのて美味しくなります。
魚にしては珍しくオリーブ・菜種油でおなじみのオレイン酸がたっぷり含まれ、動脈硬化・心筋梗塞・胃の病気の予防や、強い指骨をつくるなどの優れた効果があるとされています。
漁獲量の少なさもあるのか、知名度は今ひとつですけども、洋食屋中華のコックさんも好んで使いたがる魚で、つまりプロには抜群に受けの良いヤツなんですね。生臭さがまったくないのに、食べた後まで記憶に残る深い旨味があるからです。塩焼き・照り焼き・ムニエル・フライが定番ですが、中でも刺身と唐揚げは最高。それこそ和洋中を全く選ばず、臭みのない身はどう料理しても美味いです。マリネだろうが味噌漬けだろうがバターソテーだろうがお構いなしの「料理される為の身質」と言っても過言ではないでしょう。
- 銀皮造り…新鮮なものを3枚に卸し、皮付きのまま薄く切り、わさび醤油か酢味噌でどうぞ。
- 唐揚げ…油・バターと相性がよく、日本よりもアジア各国やヨーロッパでよく食されています。タレは醤油・生姜・ニンニク・ネギなど好みで〜。唐辛子・豆板醤などピリ辛エスニック味もなかなか。小骨が多い魚ですが、油で揚げると身がホロリとはがれて食べやすくなります。