海中を泳ぐ自由を選んだエビ!身を守る鎧を選んだカニ!プリプリの食感がたまらないエビ、芳醇な香りとやわらかな身質が魅力的なカニ、どちらも大人から子供まで好かれている大人気の食材です。
エビとカニは別物と思われがちですが、実はカニの先祖はエビという説があります。エビが進化を遂げたものが蟹だとしたら驚かれるのではないでしょうか?エビがカニの近親にあたると言える根拠があるのです。
- 10の脚があること、一見8本に見えるタラバガニも実は10本で1対の脚が甲羅の下に隠れていること。
- 茹でると赤くなること、どちらもアスタキサンチンという同じ色素を持っていること。
- グリシンクレアチン・アラニンなど、同じ旨味成分を持っていること。
- トロポイオシンという、同じアレルゲンを持っていること。
このように、多くの共通点があるのです。しかもエビとカニの格好は、まるっきり違います。そこに彼らの生きるために進んだ道が見えてきます。危険な海の中で気が遠くなるなるような長い時間をかけて進化していくさまは、なんともいじらしいものです。
海を漂うエビの祖先とされているアミ、エビに似た外見の小型甲殻類でまだ泳ぎもあまり上手ではなく、頼りなさそうに海中を漂っていたそうです。まず最初に、クルマエビの仲間(タイショウエビ・シバエビ・サクラエビ等)が誕生したそうです。しかし、彼らは卵を産むと海に放出して、まるっきり保護しない。生んだら生みっぱなしの無責任な親なのです。
次に、ボタンエビの仲間(シロエビ・テナガエビ・ブドウエビ等)に進化したそうです、彼らは健気に卵をちゃんと抱き、保護するようになりました。海中を泳ぐことが多く、でも体はひ弱で、油断すると天敵に襲われることがあります。そこで泳いで逃げるのに疲れた彼らは、泳いでいると天敵にみつかりやすいため、徐々に体にまとう殻が硬くなり、基本的に海底をはって暮らせるようにイセエビの仲間(ウチワエビ・オマールエビ・アメリカザリガニ等)へ進化していきました。
それでも海は危険なので泥の中や、海底に沈んだ竹や軽石に穴を開け暮らすようにヤドカリの仲間に進化して、やがてもっと便利で身近にたくさんある貝殻を家にするようになりました。ここで事件発生、螺旋型の絵画に無理やり潜り込んだために体が歪んでしまったのです。貝殻の中は安全だがもっと自由になりたいとタラバガニの仲間(アブラガニ・ハナサキガニ等)の誕生です。食べられやすい尾をたたみ込み体の前半を硬い殻で包んでしまったのです。タラバガニ科のかにはヤドカリの時の名残が残っていて、体の歪みは残ったままで、左右非対称なのです。
そして、泳ぐことを捨てて「走・攻・守」を揃えたズワイガニの仲間(ケガニ・シャンハイガニ・サワガニ等)への進化です。体の歪みも無くなって左右対象になって、装備も万全になり欲しいものは全て手に入れた正真正銘のカニの誕生です。