泥障烏賊

コラム
2022年07月07日

イカは日本人の大好物の一つで、消費量は60万トン以上に達する。また、アミノ酸の一種でアミノ酸の一種で肝臓の解毒作用の促進や胆石の生成阻止などに有効かつ、コレステロールを下げるという効果もあるタウリンが豊富に含まれ、人気の魚でもある。

アオリイカは烏賊類の中では最も美味とされている。関西圏(は商品価値が高く、40㎝ほどのものを一杯釣れば、1日分の日当になるともいわれる。

命名

半円形のひれを煽って泳ぐさまから、体の両側のヒレを馬具の障泥(あおり)に見立てたことから命名。イカの語意は「イ」は白いこと、「カ」は背の硬いことをいう。

烏賊の語源

中国の『南越志』によると、「イカが死んだふりをして、水面浮かんでいて、烏(からす)がついばもうとした時、巻き付いて水中に引きずり込んで食べた」とある。つまり、イカは烏を賊買するから「烏賊」という字が当てられた。

形態

腕が10本あり、そのうちの2本は長い触腕で、他の8本と同じ長さにしているが、獲物を捉える瞬間に伸ばし、素早く獲物を腕の中に巻き込んで、カラストンビと呼ばれる嘴のような顎板で獲物を噛み切る。

オスはそのうち1本の先端に先端に吸盤がなく、交接腕になっている。

3つの心臓

ちなみに活発な運動性のあるイカにはイカには、より効率的に血液を循環させるために左右のエラに一つずつポンプがついています。そのポンプを鰓(えら)心臓と呼び、本来の心臓と合わせてイカには3つの心臓があるといわれる。

イカとタウリン

タウリンには、体重60kgの人の体内には約20gあり、特に心筋、横隔膜、脾臓、骨髄、肺、脳、肝臓、腎臓などに多く分布している。そして、コレステロールの低下、肝臓の解毒作用の促進、胆石の生殖阻止、強心作用、抗不動脈作用、筋肉疲労の回復送信、アルコール中道苦の抑制など、いろいろな分野に重要な働きをする。スルメなどの乾燥したイカの表面についている白い粉が貴重な栄養源のタウリンなので、この粉は実は大切なものなのである。

アオリイカの甘味

ケンサキイカの成分と似ており、アミノ酸の一種であるグリシンの含有量が多く、これを甘味として感じる。

これに対し、甲イカやスルメイカはグリシンを含まないので甘みをあまり感じない。但し、タウリンやプロリンが多量に含まれており、旨味を強く感じる。プロリンは醤油に含まれるアミノ酸によってさらに味が引き立つ。

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