アン肝

コラム
2022年10月12日

「美味しいわけ」

アンコウは「西のフグ、東のアンコウ」と称されている高級魚です。日本近海の水深100mの砂泥底に生息している深海魚で、その顔がとてもグロテスクなものに対し、味がびっくりするほど美味ということで有名です。中でも俗に言う「あん肝は、これは別名「海のフォアグラ」とも呼ばれている大変貴重な部位です。タイの肝やマグロの肝それぞれの着物脂肪分を比較してみると、アンコウのキモは40%、タイは2%、マグロは3%とアキ肝の脂肪分がダントツで多かったです。

実は、エサの少ない深海にすむアンコウはえさを食べると栄養を脂肪にして肝臓に蓄え少しずつ使いながら生活します。だからアン肝は濃厚で美味しく「海のフォアグラ」と呼ばれるのです。

「あん肝の健康効果」

●記憶力学習能力を高める効果

アンコウの肝に含まれるDHAは脳を構成する約140億個の脳細胞の膜に存在し、脳内でも特に記憶や学習に関わる海馬に多く集まっています。

DHAは脳を活性化する働きがあるため、海馬のDHA量が頭の良さに関わっているといわれており、脳の栄養素とも呼ばれています。

また、DHAは神経細胞の発育を活性化させ、機能維持に重要な夜雨わりを果たしています。DHAは記憶や学習能力を向上させるために必要不可欠な成分です。アンコウの肝にはDHAが豊富に含まれているため記憶力、判断力を向上させる働きがあると言われていますが、プリン体も豊富に含まれているため食べすぎないよう注意する必要があります。

●老化を防ぐ効果

アンコウの肝には、一緒に摂ることで相互に作用を高め合う抗酸化ビタミン「ビタミンACE(エース)」が含まれており、ビタミンAとビタミンEは特に豊富に含まれています。ビタミンAは、抗酸化物質を含むビタミンであるビタミンEと一緒に摂ることで体の酸化を防ぐパワーが増し、悪玉コレステロールの酸化防止に強く働きかけて、若さと健康を保つことに役立ちます。ビタミンEは、強力な抗酸化作用によって細胞の酸化を防ぐことから「若返りのビタミン」と呼ばれ、老化を遅らせる効果が期待されています。

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