晩春から初夏が旬の「マジメ魚」とは

コラム
2024年07月03日

キスは日本の海岸線に広く分布している、白い細長い体と、小さな口が特徴の魚です。

日が落ち、暗闇が海を覆うと、キスは砂の中に身を隠し、深い眠りにつきます。しかし、朝の太陽が海を照らし始めると、彼らは元気に砂の中から出てきます。このような規則正しい生態から、彼らは「マジメ魚」としても知られています。

 夏から初秋にかけてはキスの産卵期となりますが、その前の初夏から夏にかけてが彼らの最も美味しい時期、すなわち「旬」とされています。その理由は、この時期のキスが持つ水分量です。キスは本来、水分が豊富な魚であり、その調理法によってはその水分を適切に扱うことで、その味をより引き立てることができます。例として、刺身を楽しむ際には、キスを開いてから塩水で洗い、適度に水分を抜くことで、より一層の美味しさを感じられます。また、天ぷらを作る場合も、水分をしっかりと拭き取ることで、さらに軽やかでふわっとした食感に仕上げることができます。キスは刺身や焼き魚、酢の物、天ぷら、吸い物種、干物など、さまざまな料理法で楽しむことができます。夏の季節には、この旬のキスをぜひ味わってみてください。

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