バイヤーのアンケート結果から、水産品の仕入れにおいて、「味」と「品質」が最も重要な基準とされ、それぞれ80%で同率の1位に位置しました。次いで、「ブランド力」が54%で3位、「認知度」が53%で4位でした。一般の魚と比較して、ブランド水産品は高価であることが多く、味や品質だけでなく、消費者の認知度とブランド力を重視する傾向が見られました。
また、東日本大震災による水産品の仕入れに関して、多くのバイヤーが「産地についてより配慮するようになった」と回答し、一部の商品は減産により取り扱えなくなったことも報告されました。放射性物質の安全性が今後ますます重要視される可能性があることも指摘されています。
仕入れ先の地域に関して、北海道がトップで67%、九州・沖縄が58%で2位、東北と関東が28%で同率3位となりました。ブランド水産品の仕入れを今後増やすかどうかについて、約5割のバイヤーが増やす意向を示し、減らす意向は1割未満でした。わかりやすいセールスポイントを持つブランド水産品に対する期待が高く、「販促を強化する」や「他の産地との違いをアピールする」といった声が挙がりました。一方で、取り扱いを増やさない理由として、「価格が高すぎて一般消費者に届いていない」といった指摘もありました。