日本で捕れるイワシは、「マイワシ」と「ウルメイワシ」、「カタクチイワシ」などが有名ですね。このマイワシとウルメイワシは、、魚類の分類では、ニシン科に分類されます。カタクチイワシは、カタクチイワシ科に分類されます。大きさによって白子(シラス)。平子(ヒラゴ・2㎝)、かえり(4㎝)、小羽(コバ・10㎝)、中羽(チュウバ・15㎝)、大羽(オオバ・20㎝以上)と呼んでいる。
近年では、昔はたくさん捕れたマイワシの水揚げ量が減り、高級魚とされるようになりました。イワシに慣れしたんだ年代の方々は、最近の魚売り場や、料理屋でのイワシの値段を見てびっくりされることも多いようです。
ここで少し、イワシの漢字である「鰯」について掘り下げたお話をしたいと思います。なぜイワシは、弱い魚と印象付けられ、漢字にまで、「弱」の字を当てられたのでしょうか_その理由としましては、イワシを捕獲して陸に上げたときに、イワシの肉がすごく早い時間でダメになってしまい、陸揚げされたイワシは、独特の匂いを放つようになるからとも言われています。「陸にあげれば青菜に塩の如く弱り果て腐りやすい」というところか、ヨワシとも言われた俗説もあります。そんな弱い魚として認識されたイワシは、裕福な家庭の方々や、食べることに不自由しない方々から、「イワシは自分たちが食べるには相応しくない」と卑しい食物となってしまったのです。しかし近年では、健康に関する栄養素の研究も進み、イワシに含まれる素晴らしい栄養素が表沙汰となったこともあり、「健康に良い魚」であると再認識されるようになりました。イワシの稚魚である「しらす」を天日干しにした「ちりめんじゃこ」は骨が強くなる効果があるとして、大人から子供まで、ファンの多い食材となっています。