海の栄養食「アンコウ」

コラム
2026年09月16日

 これから秋になり肌寒くなってくると、アンコウが食べたくなります。鍋にしても良し、唐揚げにしても良し、アン肝も絶品で、捨てるところが無い魚です。

 アンコウは主に深海魚で、海底100m以上のところに生息しています。泳ぎが下手なため、普段は海底の砂に潜っていますが、時折水面に出て海鳥を襲うこともあるそうです。あるアンコウを解体したところ、カモメやウミガラス、ペンギンなどが胃の中に入っていたという例もあります。関東ではアンコウはメジャーな魚ですが、関西ではあまり食べられていないようです。

 アンコウの身は意外に脂質がほとんど無く、たんぱく質が豊富で、さっぱりとした味わいが特徴です。口当たりも良く、クセの少ない食べやすい魚です。最近では活アンコウを薄造りの刺身にして、あさつきを巻いて食べるのが人気です。透明でプリプリとした食感が楽しめます。栄養価の観点からも、亜鉛や銅が豊富で、ビタミンA・D・E、そしてコラーゲンもたっぷり含まれています。まさに海の栄養食といえるでしょう。

 鍋料理にすれば、身はもちろん、皮や内臓も一緒に煮込むことで、より一層深い味わいが楽しめます。アン肝はフォアグラにも匹敵する美味しさで、ポン酢やネギを添えて食べると絶品です。また、唐揚げにすると外はサクサク、中はふわふわの食感が楽しめます。

 寒い季節に体を温め、栄養をしっかり補給できるアンコウ料理は、これからの季節にぴったりのご馳走です。ぜひ一度、お試しになってはいかがでしょうか。

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