
アジ
★肝臓病予防・ボケ予防

アジは北海道を除くほとんどの地域の海岸から50〜100メートルくらいの岩礁や海藻が繁茂するあたりに生息しています。代表的な種類にはマアジ、シマアジ、ムロアジがあり、日本近海では約20種のアジが水揚げされています。アジにはアラニン、グリシン、グルタミン酸、イノシン酸などのアミノ酸が豊富に含まれており、同じく豊富に含まれるEPAやDHAなどの不飽和脂肪酸と適度に混じり合うことで、あの独特の味が生まれます。
「アジの味、鴨のごとし」「アジは味なり」「アジは下や肝臓病の予防・治療に通ず」など、「おいしい魚」に由来するという説と、アジは光に集まる性質が強いことから、魚がよく集まる場所を意味する「アジロ=網代」から来ているという説があります。アジはEPAのほか、タウリンを多く含んでいるため、動脈硬化、高血圧、脳血栓、心筋梗塞、視力低下の予防に効果的な魚と言えます。
スズキ
★視力低下の予防・骨、歯の強化
体表面が銀色の光沢を放ち「魚の貴公子」とも呼ばれ、「古事記」にも登場する神代の昔からの高級魚。スズキの「スズ」は「清」で「スガスガしい」の意味。成長とともに名前が変るので「出世魚」と言われ、関東では、20センチくらいまでのものを「セイゴ」、30〜60センチくらいを「フッコ」、それ以上のものを「スズキ」と言い関西では、特に大きいスズキは「大太郎」と呼ばれます。夏、川を遡る頃がスズキの旬で 「夏のスズキは絵に描いてでも食え」や「鯛もかなわぬ鱸のあらい」など は、夏場のスズキのあらいが、いかに旨いか表現したものです。十月頃か ら川を下り、冬に海で産卵するため、冬は味が落ち「枯れスズキ」とも。白身の魚ですが、脂の溜まりやすい肉質のため、ビタミンAが1801U、Dが290IUと脂溶性ビタミンの含有量が多いのが特徴。味は淡白ですが、特有の甘味があり、和食、洋食、どちらにも重宝されています。

アワビ
★滋養強壮・精力増強・貧血の予防

牡蠣やハマグリを好んで食べるフランス人でさえ、アワビは食べません。それはアワビの身が硬いからでしょう。しかし、米国西海岸のシーフードレストランでは、アワビがステーキとして提供されています。一方、中国では干したアワビを煮込んで柔らかくして食べるのが一般的です。日本人としては、アワビの生のコリッとした食感を楽しみたいものです。
アワビはタンパク質が豊富で、グルタミン酸、ロイシン、アルギニン酸などのアミノ酸を多く含むため、独自の旨みがあります。さらに、ビタミンB1、B2、カルシウム、鉄、ミネラルも豊富に含まれており、アルギニンも多く含まれているため、強壮強精効果があります。アワビの殻は眼病に良いとされており、昔から産後のお七夜までにアワビを食べると乳の出が良くなると言われ、また肺結核にも効果があると重宝されてきました。
アワビは「貝の王様」とも称され、刺身、寿司種、干しアワビ、粕漬けなどさまざまな形で楽しまれています。硬い身にもかかわらず、胃腸での消化は容易なので、安心してお召し上がりいただけます。