サンマ特集

コラム
2024年09月04日

サンマといえば、通常は秋に代表される魚ですが、北海道沖では7月中旬に限定的な小型船による漁が始まります。

当然、この時期の漁獲量はまだ少ないため、サンマの価格は非常に高騰します。例えば、200gのサンマが1尾1,200円といった高額な価格も珍しくありません。しかし、これは卸売りの段階の価格であり、一般のスーパーマーケットなどにはほとんど出回りません。

月半ばになると漁が本格的に解禁され、価格は急激に下落し、豊漁の時期には市場が活気づく一方、価格が低くて利益が上がらないことから、「秋刀魚騒がせ」とも言われるほどです。また、年によってサンマの価格は大きく異なり、1尾50円まで下がる年もあれば、2002年のように200〜300円で安定することもあります。これはサンマが養殖されず、100%国産の天然物であるためです。

 サンマの主要な産地は北海道、東北地方、千葉なので、遠くの関西地方では新鮮さが損なわれがちで、なかなか生のサンマを楽しむことは難しいことがあります。そのため、鮮度抜群のサンマを味わえるのは、関東地方と東北地方の人々の特権かもしれませんね!

 また、昔から「秋刀魚が出ると按摩(あんま)が引っ込む」という諺があるほど、サンマは栄養価が高く、庶民の味方です。他の青魚としてはイワシやサバも有名ですが、近年、サバの漁獲量が減少し、イワシも減少傾向にあります。原因は乱獲なのか、地球温暖化の影響なのかは分かりませんが、この「庶民の味サンマ」が幻の魚にならないようにと願うばかりです。

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